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勝海舟書簡 浅野氏祐宛

明治二十一年十月十一日

明治二十一年十月十一日 勝海舟書簡 浅野氏祐宛




比程御内話申上候芝御墓
所江御見廻之儀、昨日溝口
氏順道之上、千駄谷江罷越、
三位殿江も御話申上候処、至極
可然之儀故、已来折々御墓
所江御見廻被下度、尤寺江も千
駄谷より申通置候心得ニ候間、
此段申進候以上、
十月十一日 勝安芳
浅野氏祐殿

【現代語訳】

この程、内々にお話申し上げていた芝墓所へのお見廻りのことについて、
昨日溝口氏を連れ千駄ヶ谷へ向かい、三位殿へもお話し申し上げた。
至極ふさわしいとのことで、貴殿もどこかで折を見て墓所へお見廻りしてくだされたい。
もっとも、寺へは千駄谷より話を通す心得である。以上のことを申し上げる。


【補足】
『海舟日記』の明治二十一年十月二十日に 千駄谷行。温泰〔家定〕・昭徳〔家茂〕両公の善遣事、并びに其口代機密の事共、三位殿夫婦へ話す。
とあり、翌十一日の項には「浅野氏祐へ、芝御玉屋見廻りの事申し遣わす」と記されていることから、この書簡は明治二十一年のものと分かる。

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